あるいは、「お釈迦さまの誕生日だ!」と、分かる人は少ないのではないでしょうか?
4月8日は、仏教の開祖であられる『お釈迦さま』、(曹洞宗では「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」とお呼びする)がお生まれになった日、即ち誕生日に当たります。
お釈迦さまは産まれたらすぐに、七歩歩いて右手で天を指し左手で地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ・ゆいがどくそん)」と話したと伝えられています。(写真の誕生仏をご覧下さい)
あるいは、「お釈迦さまの誕生日だ!」と、分かる人は少ないのではないでしょうか?
4月8日は、仏教の開祖であられる『お釈迦さま』、(曹洞宗では「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」とお呼びする)がお生まれになった日、即ち誕生日に当たります。
お釈迦さまは産まれたらすぐに、七歩歩いて右手で天を指し左手で地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ・ゆいがどくそん)」と話したと伝えられています。(写真の誕生仏をご覧下さい)
この御釈迦さまの誕生日に、お寺さまでは、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作り、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たします。右手で天を指し左手で地を指している誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓(ひしゃく)で像に甘茶をかけて祝うのが、花祭りです。
花祭りのことを「釈尊降誕会(しゃくそんこうたんえ)」ともいいます。
写真は、片平にある曹洞宗 修廣寺(しゅこうじ)の花まつりです。
誕生仏の像、甘茶の入った潅仏桶、それを取り囲む美しい花で飾られた花御堂です。
春の嵐が吹き荒れた4月8日の強風雨の中を子どもが二人、花祭りに来て、生竹で作られた小さなひしゃくを使って故事にならい甘茶をかけていました。
日本人は仏教徒であっても、キリストの誕生日であるクリスマスは賑々しくお祝いをしますが、穏やかな仏教の開祖であられる御釈迦さまの誕生日を忘れてはいけません。
***以下に わたしが尊敬する山下景子先生の花祭りにちなんだエッセイを引用させていただきます。***
『甘雨』(かんう)
☆--------草木をうるおし、生長を助ける雨---------
お釈迦(しゃか)様の生誕を祝う「仏生会(ぶっしょうえ)」。
「潅仏会(かんぶつえ)」「竜華会(りゅうげえ)」「花祭(はなまつり)」など、さまざまな名前で、呼ばれていますね。
この日は、誕生仏の像に、甘茶(あまちゃ)を注いだり、いただいたりする風習が、残っています。
これは、生まれたばかりの釈迦に、八大竜王が、「甘露(かんろ)の雨」を降らせて、湯浴(ゆあ)みさせたという故事にもとづくものだとか。
「甘露の雨」は、天の恵みの雨をいいます。
のちに、「甘露」は、「おいしい」という意味でも、使われるようになりました。
ここからきた言葉ではないと思いますが、『甘雨』ともいいます。
草木をうるおし、生長を助ける雨をいうのですから、やはり、天の恵みの雨ですね。
「慈雨(じう)」「膏雨(こうう)」といっても、同じ意味になります。
折りしも、せっかく咲いた桜に、降りかかる雨。
この雨を、花を散らす雨ととるか、根を育ててくれる雨ととるか……。
それは、きっと、受け取り方によって、変わってくるのでしょう。
きっと、『甘雨』と思って濡れているからこそ、来年も、再来年も、美しい花を咲かせることができるのではないでしょうか。
『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』 発行者:夢子 こと 山下景子
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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