2008年04月06日

事実の再確認 食料の自給率

食べる平成20年3月27日(木)の日本経済新聞に連載している

ゼミナール 次世代農業ビジネス(19)」先進国の食料自給率が掲載されていた。

これによると「日本の食料自給率はカロリーベースで39%(2006年度概算値)にまで低下しており、他国と比べても極めて低いレベルにある。」としている。


食料自給率輸入依存度が高い日本にとって、食料需給に大きな影響を与えるリスク要因として、供給面では

 

(1)          (1) 地球温暖化などに起因する気候変動が、農産物などの食糧生産に与える影響

 

(2)           (2)食糧生産に不可欠な水の問題。地球上の約14億立方キロメートルという膨大な水の大半は海水であり、人間が利用しやすい河川や地表水は全体の0.008%に過ぎない。使える水の量は限られておりかつ偏在している。

 

需要面では、

(1) 人口増加。発展途上国や経済成長の著しい新興国の人口が急速に増加。

(2) 世界人口の二割に当たる13億人の人口を抱える中国では先進国型食生活の変化が進み、肉類や魚介類などの消費が増加している。

(3   南米や米国などで大規模増産されているバイオ燃料は、トウモロコシやサトウキビなどを原料とするため、食料需給に影響を与えている。

                         (記事出稿者:三菱総合研究所)

(参考資料)

  日本が飢え死にする食糧安全保障の危機 

                                 週刊エコノミスト4月1日2008

 

食糧は『戦略物資』であるというのは世界的な常識である。

古い言葉で言えば『兵糧攻め』に備えることは、平常から常に意識しておくべきである。

経済力があれば食糧は『いつでも買える』という楽観的な想定をしている国が世界にどれだけあるだろうか?


Posted by tomato1111 at 00:05│忙中閑