2008年02月25日

「ダンゴの木」米沢と「まゆだま」黒川

家のダンゴの木2月に米沢・山形へ行って目にしたものに、「ダンゴの木」がある。

ある家庭にお邪魔し畳の居間に案内された時に、角の柱の天井に餅で作った丸いダンゴと飾りの鯛などが飾ってあった。華やかな旧正月風景をかもし出していた。

いわれを聞くと、毎年1月15日に餅をついてダンゴを作り、一家繁栄を祈念して飾るとのこと。


ダンゴの木450

 

 

 

 

昼食を食べに入った蕎麦専門店の座敷の天井にも、畳二畳位の大きく華やかな飾りが目に入った。

 

これも「ダンゴの木」だという。

 

 

 

 

 

 

 

 

蕎麦屋とダンゴの木

 

 

思い起こせば黒川でも、これに近い正月の飾りがあった。

わたしの家でも1月14日に、座敷の角柱へ高さ1.5m位の樫の木を切ってきて縛り付け、その枝に米の粉で作ったダンゴを挿して飾った。

 

部屋の中に白いダンゴのなる木が生れる。これを「まゆだま」と呼ぶ。

ダンゴを繭(まゆ)に見立てて、豊作を祈願する。

わたしの記憶ではダンゴの他に、みかんも挿したような気がする。

 

わたしの家でも祖母が、お蚕(かいこ)さんを飼っていた。養蚕である。

 

当時の家の天井裏一杯に、お蚕さんがいた記憶がある。(天井裏がお蚕さんの部屋、天井の下が人間さまの部屋)

そのお蚕さんが丈夫に上手に育つようにという願いをこめて、「まゆだま」を飾る習慣が生まれ、50年以上前までわたしの家では引き継がれてきた。

 

長い間、飾られて硬くなったダンゴは、部屋にある火鉢(ひばち)の炭で焼き醤油をつけて食べたものだ。

 

また「まゆだま」のために切ってきた樫の木の三叉(みつまた)の部分に米の粉で作ったダンゴを挿して、「せいの神」へ持って行ってダンゴを焼いて食べた。

今は部屋の中でダンゴを飾る「まゆだま」の習慣が無くなったが、1月14日に「せいの神」でダンゴを焼く習慣だけは残っている。

 

余談だが、黒川のお蚕さんが生む「まゆ)」は、品質が優れていることで有名だったそうだ。出荷先は、八王子方面と覚えている。

 

(関連:せいの神 点火川崎で最大級「せいの神」建立