2011年01月18日

『湯湯婆』(ゆたんぽ)

977[1]『湯湯婆』(ゆたんぽ)

 ☆----容器の中に湯を入れて、その温度で寝床や足をあたためるもの----

 『湯湯婆』は、中世、中国から伝わったものだそうです。

 当時は、「湯婆」。

 これを、唐音読みで、「たんぽ」といいました。

 「湯」は、「湯麺(たんめん)」の読みと同じですね。


 今では、スープのことをさしますが、古くは、やはり、お湯のことだった

 そうです。

 さて、「」は……。

 おばあさんのことかと思ってしまいますが、中国語で「老婆」は、自分の

 奥さんをさすときにも使うとか。

 「湯婆」の「」も、妻のこと。

 奥さんの代わりに抱いて寝るのが、「湯婆」だったというのです。

 
 江戸時代になっても、「たんぽ」といっていたたようですが、次第に、

 「たん」が「」だということが忘れられたため、「」をつけたし、

 「ゆたんぽ」になったといいます。

 近年、また、『湯湯婆』の効用が、見直されているそうですね。

 妻というより、母のような……。

 やさしく包んでくれる温もりを、感じます。

20080130

 

発行者:夢子 こと 山下 景子

 『センスを磨き、幸せを呼ぶ~夢の言の葉~』