2007年11月09日

『ちちんぷいぷい』

??--------幼児が転んだりしたときなどに、なだめるための呪文--------

 

 『ちちんぷいぷい』は、江戸時代からある、おまじないの言葉です。


 何でも、三代将軍・徳川家光の乳母、春日局(かすがのつぼね)が、

 家光が泣くたびに、

 「智仁武勇(ちじんぶゆう)は御世(ごよ)の御宝(おたから)」

 となだめていたのだとか。

 

 それが、庶民に伝わって、『ちちんぷいぷい』になったといわれています。

 「ちちんぷいぷい御世の御宝」「ちちんぷいぷい御宝(おんたから)」

 などの呪文も残っているところをみると……。

 春日局はともかく、語源説の方は、信憑性がありますね。

 

 「まじない」の「蠱(まじ)」は、害毒をもたらす奇怪なもの

 「ない」は、名詞について、動詞を作る接尾語です。

 もとはといえば、誰かに、災いがふりかかるようにすることでした。

 それが、やがて、災いを払うことも、「まじない」というようになったの

 ですね。

 

 神仏や神秘的なものにうったえる言葉ですから、何を言っているのか

 わからない方が、もっともらしく聞こえるというもの。

 その上、意味が限定されないので、いろいろな祈りを、こめることも

 できます。

 

 『ちちんぷいぷい』……。

 痛みも辛さも、飛んでいけ〜。

 

(出典:『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』 2007.09.14 発行者:夢子 こと 山下景子)

 

(余想:このおまじない 『ちちんぷいぷい、XXXXは飛んでいけ!!』を使いたいと思っている人は、前総理大臣ではないでしょうか?)