平成19年4月に
平成19年4月に
その「テアトロ ジーリオ ショウワ」のこけら落としのオペラ公演が去る4月に「愛の妙薬」で行われたが、わたしは残念ながら切符が入手できず悔しい思いをした。
今年度最後の昭和音楽大学オペラ「ピーア デ トロメイ」が11月3日4日に開催されることを知り、8月の切符発売初日に切符を予約して初日の3日公演を鑑賞した。
大学のアドバイスで良い席という2階席3列50番を購入。広いステージを奥まで無理なく一望でき、更にオーケストラピット、指揮者の動きもステージ上のアクションに併せて正面から見ることができる最高の席だった。
歌劇「ピーア デ トロメイ」は、いまだかって日本では公演されたことが無く、本邦初公演という記念すべきオペラの初日を鑑賞した。
昭和音楽大学の五十嵐学長がかってこのオペラを鑑賞し、音楽とストーリーの素晴らしさに感激し、一度大学で公演したいという夢を持っていたそうだ。
インターネットでこの「ピーア デ トロメイ」を検索しても売られているDVDの宣伝は多くあるが、鑑賞した印象などの情報が少なく、また解説書にもこのオペラの記載が無いという現実があるが、いまだ日本で公演がなかったためだったのだ。
学長の五十嵐 喜芳氏の言葉によれば
本邦初演となりますこの「ピーア デ トロメイ」は、19世紀イタリアのオペラを代表する作曲家ドニゼッティが、その絶頂期に遺した傑作の一つでありました。ダンテの「神曲」にも登場する実在の女性だった彼女、貞淑なる妻のピーアは理由なき嫉妬のために非業の死を迎えます。ベルカントで歌われるドニゼッティの美しいメロディは、ロマンあふれる名旋律と相俟って観客の皆様の心に染み入ることでしょう。
さすがに音楽大学のオペラだけあって、一糸乱れぬオーケストラの演奏、舞台を支える合唱など実に立派だ。管弦楽、合唱団は、昭和音楽大学の学生達による熱演でとても好ましく感じた。配役のピーアを演じた納富 景子さんのソプラノは、劇場一杯に響き渡る艶のある声で、素晴らしい。学生やOBが演じているとは思えない素晴らしさに、多いに楽しみ、満足させていただいた。
***貞淑なる妻ピーアの愛と犠牲の物語***
ピーア デ トロメイ
全2幕(イタリア語上演、字幕付)
上演時間:約2時間20分
作曲:ガエターノ・ドニゼッティ
指揮:星出 豊
演出:マルコ・ガンディーニ
ピーア 納富 景子
ネッロ 折江 忠道
ギーノ ドメニコ・メニーニ
ロドリーゴ 吉田 郁恵
ランベルト 渡邊 朋哉
ウバルト 新後閑大介
ピエロ 岡野 守
ビーチェ 伊倉 睦美
牢番 三浦 義孝
昭和音楽大学の劇場「テアトロ ジーリオ ショウワ」は、素晴らしい本格的な総合劇場だ。収容人員1367名、国内では珍しい馬蹄形3階客席。美しく自然な音響と舞台と客席の一体感を重視した設計の本格的な劇場で、日本でもトップクラスの水準を誇る設備と機能を有する劇場。(この項と写真は、大学の資料を引用/参照)
来年度以降の昭和音楽大学 オペラ公演が楽しみだ。
はるひ野の自宅から劇場「テアトロ ジーリオ ショウワ」まで、ドア ツー ドアで、待ち時間がなければ30分で行けることも大きな魅力だ。
麻生区は、素晴らしい街だ。
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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