2007年09月25日

中秋の名月

月見今日9月25日が旧暦の8月15日にあたり、その日を「中秋」と呼ぶため、今夜の月は中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ、ちゅうじゅう)という。「十五夜


また旧暦8月は、秋(7-9)のちょうど中頃なので「仲秋」と呼び、そのため仲秋の名月と表記する場合もあるそうです。

(旧暦の7月は初秋・8月は中秋・9月は晩秋)

 

また旧暦8月14日は、待宵、15日は十五夜、16日は十六夜(いざよい)、17日は立ち待ち月、18日は居待月、19日は臥(ふ)し待月、20日は更け待ち月と名付けていた。

 

わたし達の子どもの頃は、それぞれの農家の縁側に十五夜の飾り付けをして季節を楽しんだものだ。

縁側に用意した小机の上に、米の粉で作った団子をお皿の上に15個載せた。畑で取れる里芋や名産の禅寺丸柿も大皿に載せた。

そしてたくさんのススキを大きな花瓶に入れて添えた。

 

子供たちの楽しみは、よその家にしのび足で行き、縁側にある十五夜の団子を盗むというもの。

当日は、団子を盗んでも良いという決まりがあった。

 

子供が2−3人で忍び足で縁側に近づき、家人に気付かれないようにそーと手を出して盗む。家人たちは奥の台所で夕食の真っ最中。

 

縁側には誰もいない風情なので、縁側の下からそーっと手を出すと、その家では障子の影に隠れている子供がいる場合があり、「そら!手が出てきたぞ!!」と、盗む所を中継して家族に知らされたこともあった。

しかしこれは十五夜の習慣なので、怒られることはなく、逆にお供え物を分けて頂いてくるときもあった。

 

今は、昔の縁側がある家も少なくなり、この風習も消えてしまったと思う。