2007年10月10日

楽劇「ニーベルングの指輪」ハイライト

歌うおじさんアニメお誘いを受け、()リヒャルト・ワーグナーのウルトラ超大作「ニーベルングの指輪(DER RING DES NIBELUNGEN)のハイライト版を鑑賞した。


正式な演奏時間は、4夜に亘り累計時間は16時間というウルトラ超大作のオペラで、心身・頭脳ともに調子を整えてから観劇しないとならない。

そこで今回は、そのダイジェスト版とも言うべきハイライト版を鑑賞したが、これでも4時間かかるというものすごいオペラだ。

 

着想から26年を要して完成された「ニーベルングの指輪」は、序夜と三夜からなり、中世の伝説や古代北欧伝説「エッダ」などから構想を得た題材に、ワーグナーの世界観が盛り込まれた超大作。

 

指輪ドイツ人の性格が良く出ているメリハリの利いた曲がオーケストラの奏でるメロディーになって、全編に溢れているオペラ。(解説書によれば、ワーグナーが指定した管弦楽の編成規模は、驚くなかれ108名とのこと。)

 

ドイツを流れる大河 ライン河底、地下のニーベルング族の王国、地上の人間界、天上の神々の世界と 3場面が交錯する。ライン河底にある黄金から作られた 世界支配の権力を備える指輪を取り巻き、奪還しあうという形でストーリーが展開される。主題は「権力への欲求が世を没落させる」という思想。

 

ワーグナーには残念ながら会ったことが無いので書物で知ることになるが、この作品を上演するためには既成のオペラ劇場では難しいと考え、ドイツ バイロイトに専用劇場を建設し、61歳の1874年に完成させたという。

 

パソコンもない19世紀にワーグナーは、構想に26年かけたというがその執念には驚く。頭に構想を積み上げていったのか、紙に書きながら構想したのか?

わたしなどは、認知症もあるが昨日の構想さえ忘れてしまうのに、一つの作品に26年もかけるというのは尋常ではない。稀代稀な百年に一人現れるかどうかという天才なのだろう。

 

このハイライト版を鑑賞した紳士達が、見終わった後で一斉に口にした言葉は、『是非、時間をやりくりしてでも16時間以上を費やす全曲を鑑賞したい』ということだった。次回が楽しみだ!