2007年09月12日

歌劇「カルメン」(Carmen)

キスこれで歌劇 カルメンを鑑賞したのは、3回目。

歌劇 カルメンはストーリーがわかりやすく、また軽快な馴染みのある曲に引かれて、あっという間に4幕 約3時間を楽しむことができる。

世界一有名な前奏曲を聴いただけで、自然に指先がリズムをとりだした。


あ、これは知っている、これは聞いたことがあるという曲のオンパレードで進行する世界一ポピュラーなオペラが、このカルメン。

久し振りに鑑賞したカルメンは、これがフランス オペラの魅力であると感じさせるものであり、何回鑑賞しても飽きが来ない。

 

今回鑑賞したのは、カルメンに1944年ギリシャ生まれの アグネス・バルツァとドンホセに1946年スペイン・バルセルナ生れの ホセ・カレーラスという最高の組合わせ。

しかも1987年ニューヨーク メトロポリタン劇場のライブ収録作品。

指揮がこれまた凄い ジェイムス・レヴァインという傑作作品。音楽が名曲、そして名演というしびれるような作品。

 

<主な登場人物>

カルメン(気の強いジプシー女):アグネス・バルツァ(メゾソプラノ)

ドン・ホセ(生真面目な伍長):ホセ・カレーラス(テノール)

エスカミーリョ(花形闘牛士):サミエル・ラミー(バス)

ミカエラ(ホセの母親が嫁にと願っている許嫁):レオーナ・ミッチェル(ソプラノ)

スニガ(ホセも上官でカルメンを狙っている中尉):アラ・バーハリン(バリトン)

 

前回は、映画仕立てのカルメンであったが今回は、最高のメトロポリタン劇場でのステージ作品。

 

背景もヨーロッパの渋い色調、衣装も渋い落ち着いた色合いで、見る人に優しい。

出演者も多い。

今回もステージに本物の馬が登場してきたシーンもあった。

 

メトロポリタン劇場の踊り子によるジプシーの踊りは、魅惑的だ。

自由奔放なジプシー娘 カルメンの魅力に、鑑賞しているわたしでさえ、虜(とりこ)になってしまう感じさえ受ける。

 

第四幕セビリヤの闘牛場前で、口説きにかかってくる男達を手玉に取っていた カルメンは『わたしは自由に生れて、自由に死ぬの!』というセリフが印象的だ。

 

ぐうたら百姓の固い頭を活性化し、酷暑の暑さを忘れさせてくれた至福の時間を、ジョルジュ・ビゼー作曲の歌劇 カルメンが与えてくれた。メルシー!感謝!!

 

(追)作曲家のジョルジュ・ビゼーは、スペインを舞台にしたカルメンを創ったが、一度もスペインには行ったことがなかったとオペラガイド本にあった。

 

(追)米語のアメリカ ニューヨークで公演されたカルメンは、すべてフランス語で演じられていた。オペラを鑑賞するアメリカ人は、スペインを舞台にした歌劇をフランス語で演じられたものを理解することになる。日本語の学芸会のセリフでさえ、覚えられないのに、オペラ歌手・観客共にレベルが高い?

 

(追)あなたの人生においても、カルメンのような魅力的な女性、性格がはっきりしている女性、男性をとりこにするような女性は必ずいたはずだと思う。あるいは今、隣にいるかもしれない。男に媚びず、真直ぐに生きる女性は、ある意味で魅力的な女性でもある。