2007年08月03日

宝塚歌劇 雪組公演「エリザベート」

エリザベート―――愛と死の輪舞(ロンド)―――

カップル****お前は俺と踊る運命(さだめ)****

       初演からの総動員数143万人

       宝塚歌劇が誇るミュージカル大作

先日は今年に入って2回目の東京宝塚劇場で、「宝塚歌劇」を鑑賞した。

雪組公演のミュージカル『エリザベート』。公演期間は8月12日(日)まで。


宝塚エリザベート300宝塚は女性の夢をステージ上で演じてくれる夢の舞台。

 

今回の観客の男女構成は、直感的に1:20くらいで、圧倒的に女性が多かった。

 

夏休みに入っていることもあり、大人の女性に連れられて小学生くらいの女の子の姿がちらほら見られた。

 

観客は根っからの宝塚ファンが多いのだろう。

掛け声は禁じられているが手拍子はOKなので、隣や前、後ろの女性はステージ上の演技に合わせてタイミングよく手拍子を送っている。

客席とステージ上の出演者が一体となって、舞台が進行して行く感じがする。

 

広い客席に満遍なく声をいきわたらすためか大音量のスピーカーから出る歌が、年老いた自分には耳障りであり、日本語の歌詞の意味が聞き取れないケースが多かった。

 

当たり前のことであるが宝塚の出演者は全員うら若き女性。

しかも入学が難しい宝塚音楽学校の卒業生だ。彼女達が演じる男役も、うっかりすると男が演じているかと錯覚するくらいうまい。難点は声を聞くと女性だとわかるが。(歌舞伎は、すべて男が演じる舞台。)

 

オーケストラの曲に合わせて出演者はおよそ3時間の間、台本も見ずに歌で表現して進行していくのだから、その記憶力も凄いと思う。

 

フィナーレは、何回見ても素晴らしい。

SKDのラインダンスと同様、1列、2列に並んで激しく足を上げる様は圧巻だ。

出し物の内容に多少の不満があったとしても、あの激しくも美しいフィナーレのラインダンスをはじめとする総出演者の踊りと歌を聴けば、見ている人の気持ちを高揚させ、満足させる気持ちにさせる。

そしてこの次の公演もまた見たい気持ちにさせる効果があるのではないか。

 

わたしは、オペラが好きだ。

歌舞伎も面白い。

しかし女性が演じる宝塚も素晴らしい。

 

(写真:水 夏希 演じるトート(左)、白羽 ゆり 演じるエリザベート(右) 絵葉書より)

(参考:宝塚劇場 星組公演 さくら