2007年08月25日

アイスランド 夢の島

飛行機アイスランドはわたしにとっては思いで深い国だ。

出張で3回行ったことがあるが、ノールウエイの海賊が開いた国と言うことで大柄の人が多くかつ美人の女性が多い国だったという印象が強い。(イギリスの西隣にあるアイルランドではない。)


飛行機で首都のレイキャビック(Reykjavik)に着き、街中まで車で移動する時に目にする印象は、月世界に来たのかと思うほど火山の石が両サイドに延々と続いている。まるで軽井沢の鬼押し出しのような風景が延々と続く。

 アイスランド

日本と同じ火山国のアイスランドでは、温泉が豊富。ほとんどの家に温泉が引かれていて、暖房と調理のエネルギー源はすべて温泉に頼っている。

 

地球温暖化の問題が叫ばれている日本とは違い石油やガスなど燃焼によるエネルギー消費が無いので、公害とは無縁の国と誇らしげに言う。

 

街中に屋根の無い大きなプールがあるがすべて温泉なので冬でも入れる。(地図:Wikipediaから引用)

 

レイキャビックには、「サガ」と言う名前のホテルがあり、現地の人から日本の佐賀と同じ発音だと聞かされた。(日本との関係も聞かされたが忘れた。)

 

 

ホテルでの食事で羊肉のステーキを勧められた。

柔らかくてとてもおいしかった。(・・・疑問が湧いてきた。)

活火山の石がごろごろしているような国で、羊の餌となるような草が充分あるのかどうか疑問に感じたので質問をした。

 

 

 

 

風景回答は意外なものだった。

アイスランドは北の寒い所にあり、しかも火山の石が多いので草は充分でない。そこで羊を海岸の波打ち際で育てているという。餌は打ち上げられた海草を食べているそうだ。

 

そのため羊の毛の品質がよく、それを用いた製品は誇れる商品だそうだ。脱脂していない毛糸を使った製品は、水切れが良いので登山などで濡れても直ぐに乾くそうだ。デパートに行って、アイスランド製の羊毛を使ったセーターなどの品質と値段を確認したらいかがか?

 

 

今の時期(6月から7月)のアイスランドは、白夜(びゃくやだ。

話には聞いていたが、本当に夜の11時、12時になっても暗くならない。

ホテルの部屋に入って、厚いカーテンをかけて外光を遮断しないと眠れない。日本の朝陽が登る直前のような明るさが、深夜の明るさだ。

カーテンをめくって『やはり暗くならない』なんて時間を過ごしていると、朝になる。

仕事で行っているので夜寝ないと差し支えるので、ウイスキーを飲んで寝た。

 

アイスランドの人と話していると自慢することがある。

それは自国に「軍隊」を持っていないということだ。また人間の住める土地も北側は氷に閉ざされているので狭く、人口も少ない。島国なので犯罪者が少ないということも自慢していた。隠れる場所が無いということか。

 

アイスランドの人に夕食を招待されて訪ねたことがある。

そう大きくない家だった。奥様手つくりのスープから始まるフルコースの家庭料理を戴いた。テーブルの蝋燭に照らされて、10歳くらいの女の子と優しい両親を交えて美味しい魚料理を戴いた。思い出深いシーンが頭に浮かぶ。

 

**恵比須としてのクジラ**というセミナーで講師の先生が、日本の捕鯨を支持してくれている国にアイスランドがある。

アイスランドではクジラを日本と同じように食用にするほか、資源として余すことなく活用している国であり、鯨肉を日本へ輸出したいと考えていると紹介があった。

 

退職した今は、もうアイスランドへ行くことが無いだろう。

日本からは少し遠い国なのだ。