2007年06月13日

『疑星』(ぎせい)

 -----------------------螢(ほたる)の異称-----------------------

闇夜の中でまたたく、小さな螢火。

それを、「星かな?」と疑ったところから、この異称が生まれました。


ほたる」の語源説も、たくさんあります。

 

今では、「火垂(ほたり)」「火照(ほてり)」説が有力ですが、中には、「星垂(ほしたる)」が変化したとする説もあるほど。

また、『日本書紀』に登場する「螢火の光(かがや)く神」は、星をさすそうです。

 

空が厚い雲でおおわれ、星の見えない夜が続くころ……。

螢の放つ輝きを見ていると、星たちが、天から降りてきて、またたいているような気さえします。

 

天に召された命が星になるという神話は、よく聞きますね。

同じように、螢も、亡くなった人の魂だといわれます。

 

人は、暗闇で、ほのかな光を見ると、命の輝きを重ねて見てしまうのかもしれません。

まして、短い命を、精一杯、燃やし続ける螢なら、なおさらのことです。

 

(出典: 『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』

 

わたしの大好きな 山下 景子さんのメルマガから引用させていただきました。

山下さん 有難うございます。