17世紀末、ピョートル大帝宮廷クーデター前夜のロシア・モスクワが舞台の権力闘争を扱った歌劇「ホヴァーンシチナ(KHOVANSHCHINA)」。宮廷クーデターの嵐に悲しく散った純愛ドラマというのが、キャッチフレーズ。
17世紀末、ピョートル大帝宮廷クーデター前夜のロシア・モスクワが舞台の権力闘争を扱った歌劇「ホヴァーンシチナ(KHOVANSHCHINA)」。宮廷クーデターの嵐に悲しく散った純愛ドラマというのが、キャッチフレーズ。
ロシアの歌劇は、登場人物の名前がわたし達には難しくて馴染みが無く、解説書を読んでも筋書きを理解するのが容易ではない。
史実を含めて理解しようとするなら、年表を紐解かねばならないが、わたしの頭ではいまさらという感があるので、素直に歌劇の音楽・歌手の歌い方を聞き、ステージの流れを自分なりに理解することにした。
ムソルグスキーが作曲と台本を創ったロシアの歌劇だが、作曲は未完のまま42歳でアルコール中毒が原因でこの世を去った。全5幕6場からなり、全演奏時間は2時間33分。
主な出演者
イヴァーン・ホヴァーンスキィ公:ニコライ・ギャウロフ(Bs)<銃兵隊長官>
アンドレイ・ホヴァーンスキィ公:ウラディーミル・アトラーントフ(T)<イヴァーンの息子>
ヴァシーリィ・ゴリーツィン公:ユーリィ・マルシン(T)
シャクロヴィートゥイ:アナトーリィ・コシチェルガ(Br)<大貴族>
ドシフェイ:パアータ・ブルチュラーゼ(Bs)<分離派教徒のリーダー>
マルファ:リュドミラ・セムチューク(Ms)<分離派教徒の娘>
スサンナ:ブリギッテ・ポシュナー=クレーベル(S)<分離派教徒>
代筆屋:ハインツ・ツェドニク(T)
エンマ:ヨアンナ・ボロウスカ(S)<若いルター派教徒>
クーシカ:ヴィルフリート・ガームリヒ(Br)<銃兵隊員>
ヴァルソノーフィエフ:ペーター・ケーヴェス<ゴリーツィン公の腹心>
ストレーシネフ:ティモシー・ブリーズ<若き大貴族>
作曲:モデスト・ペトロヴィチ・ムソルグスキー
指揮:クラウディオ・アバド
演出:アルフレート・キルヒナー
台本:モデスト・ペトロヴィチ・ムソルグスキー
ウラディミール・ヴァシーリエヴィチ・スターソフ
合唱:ウイーン国立歌劇場合唱団
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団
ウイーン少年合唱団
演奏:ウイーン国立歌劇場管弦楽団
序曲『モスクワ河の夜明け』で幕が開く。
ムソルグスキーの音楽は、重々しくかつ神々しく感じられる。
ロシアという大国の中で、歴史の中で生れた とても見応えのある歌劇、聞き応えのある歌劇。
人の心理描写に優れている。
特にマルファは素敵な女性と思った。
ムソルグスキーの想像力が生み出した女性。美しく聡明で、ムソルグスキーの理想の女性像と解説書にある。
歌劇の中では、マルファはアンドレイ・ホヴァーンスキィ公と恋に落ちていたが、アンドレイはルター派の若く美しい娘 エンマに浮気心を移す。
それでもマルファは、アンドレイを慕い、最後にはアンドレイを連れて一緒に火の中に包まれて行く。悲恋のドラマ。
2008年1月末に東京文化会館でこの歌劇「ホヴァーンシチナ(KHOVANSHCHINA)」が、巨匠ゲルギエフにより上演される。
わたしも観劇したいと考えて、売出し中のティケットを購入しようか迷っている。
迷っている間に 良い席はどんどん埋まっていく。どうしよう!
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
![]() |
このBlogを チェッカーズに追加 |
![]() |
このBlogを リーダーに追加 |