2007年05月02日

黒川はるひ野管理組合総会

菖蒲去る4月22日() はるひ野駅北口にある「黒川はるひ野農業会館」において、平成19年度の「黒川はるひ野管理組合総会」が開催された。これは黒川・南黒川・はるひ野地区内に居住する農業地権者と会の趣旨に賛同する会員38名からなる組合。当日は川崎市環境局の公園課、緑政課、経済局農政課の幹部のご出席を賜り、組合の運営に関してのアドバイスとご指導をいただいた。


太古の昔から営々と続く地域内の地権者が主体になって、はるひ野地区をはじめとする地域の健全なる発展を目的に、緑地・公園・地域内の生産緑地の維持管理に関して、汗を流すことによって口先ではない実効的な保全を行おうという組織。

 

昨年度は会員によって、黒川よこみね緑地他の12,000平米(約3,636坪)の緑地管理を実施してきた。

刈払い機(エンジン式草刈機)を使い5日間に亘って延べ34名が行った。

 

西谷戸とかく公園や緑地の管理については、自己中心的な立場で第三者が口だけを出すケースが多いが、この管理組合はそうではない。川崎市の指導に基づき実質的な行動を即実践することが特筆すべき事柄だ。会員は全員地下足袋を履き、それぞれが所有する自分の農機具・草刈機や鎌を持参して、かっては先祖伝来の土地であったところを 黙々と慈しむように作業を行うことが特長のひとつだ。

 

市民防災用地組合員のなかには、自己が所有する「川崎都市計画 生産緑地」に対して、地域住民の災害時に有効利用をしていただこうと「市民防災農地」に申請して協力を申し出ているものもいる。災害時のいざという時に、市民の安全に協力しようという心の広い人が多い。

 

 

 

一方、癒しや学習と称して川崎市の残された貴重な自然が多くある黒川・はるひ野地区の里山の中に興味半分で立ち入り、黒川のDNAを持つ自然の植物を持ち去ったり、小川や池・沼に生息するやっと戻ってきたほとけどじょタニシなどを持ち去る人が多いことに、大きな懸念を抱いている。また田んぼの土手に生えるせりなども勝手に持ち去る人があとを立たない。

 

わたし達川崎市の共有財産である緑や自然を守るためには、ある程度の強制力を伴った制限は絶対に必要であると考える。この世から絶滅してしまう恐れがある黒川の貴重な自然は、誰が責任を負って保全するのか?永続的に自然を維持し次世代に引き継いでいくことは、この地に住むわたし達の責任であると考える。

 

谷ツ公園」「西谷戸」などの広い面積を持つはるひ野管内の緑地・公園の保全に関しても今後の課題として、「黒川はるひ野管理組合」が主体的に関与して欲しいと願う。

 

これからも口より先に行動をもって黒川・はるひ野の自然を守る「黒川はるひ野管理組合」の活動に期待したい。