2007年04月19日

古き良き居酒屋 みますや

お銚子80創業明治38年(1905年)、今年で102年目を迎える江戸っ子風情が今も脈々と流れる神田の居酒屋「みますや」。

 

昭和3年建築の大正ロマンの香りがする木造建築のたたずまいで震災にあわず残った古い建物を今も使っている居酒屋「みますや」。


みますや350


都内に勤めているサラリーマンで、神田の「みますや」を知らない人はもぐりだ。

 

江戸っ子の庶民・都内に勤めるサラリーマンが、ポケットマネーで心置きなく飲み、食べるというお店で、会社のチケットを使ったタクシーで乗りつけ、交際費で飲食代を落とすというような人には相応しくないお店。(そのような人は、銀座や六本木に行ってほしい。)

 

 

 

 

 

どぜう

 

4月のある日、会社の親しかった先輩と10数年ぶりに「みますや」の暖簾(のれん)をくぐった。

 

どぜう」と書かれた赤提灯に誘われ、縄のれんをくぐると、時間の過ぎた昔を髣髴(ほうふつ)とさせる空間にホッとする。開店時間の5時きっかりに店内に入った。

 

 

 

みますや店内

昔と少しも変わらない店内、レイアウト、テーブルと椅子の配置。

 

親父さんもわたし達の顔を覚えていてくれたのには感激した。

 

店員さんから「予約ですか?」と聞かれる。居酒屋で予約というのも馴染まなかったが、わたしたちは最初のお客だったのでテーブル席に着くことができた。

 

予約のないフリーの客は、テーブル2卓だけで他のテーブル席・座敷共に予約で一杯ということが分かった。あっという間に店内の自由席は満席となる。定員120名。

 

会社帰りの客が5時半ごろに予約なしで入店すると断っている。しぶとく粘る客には、予約席が6時半からなのでそれまでならば受けるという条件で着席している様。席がなくて帰される客があとを絶たない。

 

昔2−30年前には、団体で座敷を使うとき意外は予約などなくても入れたが今は予約が必要となるほど、有名になってしまったようだ。

 

厠200

 

便所には今も「厠(かわや)」の表札がある。

昔と同じで懐かしかった。

 

昔はふらりと一人で入ってきて、刺身を肴にお銚子1本を静かに飲んで、サッと帰っていく職人風の人をよく見かけたが、今は背広を着たサラリーマンが殆んど。

 

お品書き壁にかけられたメニューはざっと70種類もある。

旬の材料を昔のままのレシピで、職人さんが作る料理は天下一品。

 

本当に新鮮な材料が使われているかは、しめさばで見ればよくわかる。なにしろ新鮮な料理。作り置きの料理や冷凍品を使うようなことは無い。牛肉は今までもこれからもすべて国産を使っているというこだわり。値段も正直価格で400円から1,000円程度。庶民の味方だ。

 

酒もこだわりがあり、メニューを見るだけでも31種類の銘柄のお酒が置いてある。久保田万寿もある。

 

わたしは、柳川鍋、牛の煮込み、蛍烏賊(ほたるいか)、刺身、肉豆腐を食べたが、文句のいいようがない美味さ。馬刺しもうまいが今回は見送った。

 

今流行の全国展開しているチェーン店の居酒屋も庶民の我々には捨てたものではない。

しかし全国同一メニュー、同じ味ばかりというのではさみしくなってくる。

おなじみさんを相手に、100年以上も続く老舗の居酒屋 「みますや」ならでの味は、チェーン店では得られない本物の美味さがある。

 

昔は大手町にあった職場を『鐘と共に去りぬ』で定時退社して、この「みますや」へよく通ったものだ。会社の歓送迎会に幹事として使ったこともある。

 

今度、アメリカのブッシュ大統領が来日するという計画があれば、安倍総理に進言して、是非日本の庶民の居酒屋の雰囲気を味わってもらうべくこの「みますや」を紹介したいと考えている?それだけの価値のある居酒屋だとわたしは思う。

 

居酒屋 みますや

住所;東京都千代田区神田司町2−15

電話;03−3294−5433

定休;日曜・祝日

営業時間;11:30−13:30 17:00−22:30

最寄駅;JR&地下鉄 神田駅、地下鉄 小川町、淡路町、新御茶ノ水