ジュゼッペ・ヴェルディの傑作、歌劇「アイーダ(Aida)」を生れて初めて鑑賞した。
今から20年前の1989年にアメリカ・ニューヨークにあるメトロポリタン劇場でのライブ公演を収録したもの。「アイーダ」とは、この歌劇の主人公である女奴隷の名前。
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ジュゼッペ・ヴェルディの傑作、歌劇「アイーダ(Aida)」を生れて初めて鑑賞した。
今から20年前の1989年にアメリカ・ニューヨークにあるメトロポリタン劇場でのライブ公演を収録したもの。「アイーダ」とは、この歌劇の主人公である女奴隷の名前。
1869年11月に完成した地中海―紅海―インド洋を結ぶスエズ運河が約10年の難工事を克服して完成した。それを記念し祝うモニュメントとしてエジプトの首都カイロに建設された歌劇場の柿落としとして企画されたオペラ。記念式典用として作られた豪華絢爛な作品でエジプトが金に糸目をつけなかったこともあり、壮大な舞台のスペクタル・オペラである。
メトロポリタン劇場の広大なステージの上では、出演者が一体何人なのか、100人はゆうに超え、200人いや300人ぐらいの役者が、整然と演技を行うのに驚かされる。本当の馬が4頭も舞台に登場してきたのには、これがステージかと目を疑うくらいだった。
まるでリトルオリンピックがステージで行われているような錯覚さえした。
凱旋行進曲や美しいバレーの場面も多く、祝祭的な雰囲気が強いが幕切れの感動は、58歳のヴェルディの真骨頂そのもの。
エジプトの将軍 ラダメスは、密かにエジプトに捕らわれている女奴隷 アイーダと恋仲。またエジプトの王女 アムネリスもラダメスと恋仲という関係。
歌劇「アイーダ」は、愛と法、個人と権力の対立という現代にも通じる普遍的な命題による作品。ラダメスは、自分の将軍という権力より個人の考えを尊重して、エジプトの王女でなく女奴隷「アイーダ」を選び、アイーダと共に死に、権力の代表であったアムネリスも個人的な敗者になっていく。
主な出演者
アイーダ(女奴隷):アプリーレ・ミッロ(S)奴隷としてエジプト宮殿に仕えているが、実はエチオピアの王女。
敵将ラダメスと愛し合っている。
アムネリス(エジプトの王女):ドローラ・ツァーイック(Ms)ラダメスを愛していて、恋敵アイーダに
強烈に嫉妬している。
ラダメス(エジプト将軍):プラシド・ドミンゴ(T)エジプトの若き将軍、アイーダとの純愛を貫く。
アモナズロ(アイーダの父):シェリル・ミルンズ(Br)捕虜としてエジプト軍に捕らわれてきたが、エチオピアの国王。
ランフィス(祭司長):パータ・ブルチュラーゼ(Bs)エジプトの厳格な祭司長。
エジプト国王:ディミトリ・カブラコス(Bs)
指揮:ジェイムス・レヴァン
演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団
収録:1989年10月(メトロポリタン歌劇場 ライブ収録)
上映時間:約157分(2時間37分)
今まで見た歌劇の中でも強烈な印象を受けたものの一つ。
東洋のわたし達から見ると独特な文化と雰囲気をもつエジプトの舞台構成。ピラミッドに象徴されるような巨大な建築物。それを舞台で表現し、数百人にもおよぶと思われる出演者達が整然と演じるのを見ていると、いつのまにかストーリーに引き込まれていく。
メトロポリタン劇場の凄さは、一度行って見て見たいものだ。
舞台に馬が登場するといったが、舞台の横幅いっぱいのステージに役者が乗ったまま、幕の上からステージが下りてくる場面。そして手前では、舞台の下からこれも同じく舞台の横幅一杯のステージが競りあがってくる場面など驚きの連続。
最後の場面でも、神殿で祭司を行っている場面がそのまま上にゆっくり移動して、神殿の下に設けられたお墓が現れ、2階建てで演じられている。地上部の神殿、地下のお墓が目の前にあるのだ。
ミラノのスカラ座も行ったことが無いのでわからないが、規模ではアメリカのメトロポリタン劇場のほうがずば抜けて大きいのではないか?
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