2006年12月27日

歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール(Adriana Lecouvreur)」

kageki久し振りに歌劇を鑑賞した。

題名は「アドリアーナ・ルクヴルール(Adriana Lecouvreur)」という実在した花形女優をヒロインにした豪華絢爛な歌劇。一人の男性を巡って、アドリアーナ・ルクヴルールともう一人のブイヨン公爵夫人が激しい女の戦いを繰り広げて、最後にはブイヨン公爵夫人が恋敵のアドリアーナ・ルクヴルールを毒殺するという物語。


作曲はイタリアオペラ界で活躍した、フランチェスコ・チレーア(1866-1950)。

全演奏時間138分。

 

主な出演者

アドリアーナ・ルクヴルール(フランスの名女優)       (S)ダニエラ・デッシー

マウリツィオ(美男子の好青年、実はサクソニア伯爵) (T)セルゲィ・ラリン

ブイヨン公爵(伊達男の貴族)                  (Bs)ジョルジュ・ジュゼッピーニ

ブイヨン公爵夫人(激しい性格の婦人)            (Ms)オルガ・ボロディナ

ジュズイユ僧院長(若くて洒落者の聖職者)       (T)マリオ・ボロニューゼ

ミショネ(初老の舞台監督)                    (Br)カルロ・グエルフィ

 

指揮:ロベルト・リッツィ・プリニョーリ

演出:ランベルト・プッジェッリ

演奏:ミラノスカラ座管弦楽団・合唱団

 

あらすじ

18世紀ルイ14世時代のパリ社交界を舞台に、コメディ・フランセーズの実在のスター女優アドリエンヌ・ルクヴルールをヒロインにした、豪華絢爛名オペラ。

美男な伯爵をめぐる、二人の女性の熾烈な恋の鞘当が、壮絶なまでに描かれる。

芸術のパトロンを自認する公爵夫妻、夫の方は女優を愛人にしており、妻の方は若い伯爵(マウリツィオ)と不倫中、その若い伯爵(マウリツィオ)は別の女優(アドリエンヌ・ルクヴルール)と恋仲、という随分と複雑な人間関係で幕が開く。

 

ダンス最後は病気療養中のアドリアーナのもとに、かって彼女が恋人のマウリツィオに贈った菫の花束が届く。それは実は、マウリツィオから花を譲り受けたブイヨン公爵夫人が、恋敵の屈辱をはらすために、毒を仕込んで、マウリツィオからと偽って届けさせたものだった。

小箱の贈り物を開けたアドリアーナは、悪寒に襲われ倒れそうになる。呼び戻されたマウリツィオの結婚しようというひたむきな態度にアドリアーナは心を揺さぶられる。その後痙攣し、錯乱状態になって、ブイヨン公爵夫人が嫉妬と復習のために仕込んだ毒に冒されてアドリアーナは朦朧とした意識の中で息絶える。

 

あまり馴染みのないオペラだが、解説者に依ればイタリアでは有名なオペラであり、ソプラノを美しく聞かせるオペラでもあるとのこと。

 

舞台の豪華な絢爛さに目を奪われると共に、一人の男をめぐる女性同士の激しい戦いという分かり易いストーリーであったためか、オペラの流れに感情移入して理解がしやすかったと思う。

 

それにしても当時の社交界では、男も女も不倫は当たり前という世の中であったとか。よく分からないが娯楽と刺激の少なかった時代だったからか?

 

(参考:音楽乃友社編 スタンダード・オペラ鑑賞ブック(1)イタリア・オペラ)

(イラスト:同上)