2006年11月03日

『露隠葉月』(つゆごもりのはづき)

落葉散る------------------旧暦11月の異称---------------------

露は、秋に一番よく見られ、秋という季節を象徴する風物でもありました。 旧暦11月は、初冬にあたります。


このころになると、葉にかかる露も姿を消してしまいます。 

凍って、霜になるからですね。

 

11月の代表的な異称が「霜月」なのは、ご存知のとおりです。 

ちなみに、「露見草(つゆみぐさ)」は薄(すすき)、「露取草(つゆとりぐさ)」は里芋(さといも)、「露湛草(つゆたえぐさ)」や「露玉草(つゆたまぐさ)」は蓮(はす)の異称。 どれも、葉に置いた露が美しく映える草花です。 

 

そんな葉の上できらきら輝く露も、もう見られない……。 

 

 〜つゆごもりのはつきの空を 眺むれば なほ雪気にぞ なりわたりける〜

 (『古今和歌集打聞』) 

 

 ----葉の上の露も隠れてしまう11月の空を眺めると、一段と雪が降り出しそうな空模様になってきたよ---- 

姫シャラの紅葉400

 

 

 

 

姫シャラの紅葉(H18.11.03)

自宅庭にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過ぎ行く秋のせつなさをかきたてるような、美しい名前です。 

でも、露の花の代わりに、赤や黄色に色づいた木の葉たちが、心に華やぎを与えてくれる季節でもありますね。

 

(出典:メルマガ)

 〜センスを磨き、幸せを呼ぶ〜 夢の言の葉

                      2006111日(水)

発行者:夢子 こと 山下 景子