2006年11月08日

歌劇 「ラ・ボエーム」

オペラ歌手イタリアの作曲家 ジャコモ・プッチーニ(18581222日生、19241129日没)の作品 歌劇ラ・ボエーム(La Bohème)」を鑑賞した。この作品も今回で2回目の鑑賞だった。


プッチーニの代表作品は「ラ・ボエーム(1896年初演)と「トスカ」、「蝶々夫人」の3曲と言われている。なかでも「ラ・ボエーム」はプッチーニの最高傑作としてのみならず、プッチーニ作品の中では最もロマンティックなオペラだとといわれている。

またプッチーニは、荒川静香(あらかわ しずか)が、2006年トリノオリンピックで日本の女子フィギュアスケート選手として初めての金メダリストとなったが、その時大きく背中を反らせた「イナバウアー」の曲が『トゥーランドット』(<誰も眠ってはならぬ>)であったことも忘れられない。

 

「パリに住む貧しい芸術家のタマゴたちの生活ぶりを背景に、若い恋人たちの純愛をテーマにした悲しい結末の青春物語。

若者たちが恋に落ちる場面から、喧騒、笑い、悩み、悲しい別れ、そしてヒロインの病死までが、息もつかせぬ流れのなかで展開する。

どこにでもいる等身大の人間が繰り広げるドラマゆえ、思わず涙を誘われる。プッチーニの抒情性と繊細さが見事に発露した傑作。」

(文章引用:音楽之友社 「スタンダード・オペラ鑑賞ブック イタリアオペラ 上」)

 

主な出演者

ミミ (貧しいお針子)           (S)ミレッラ・フレーニ

ロドルフォ(詩人)           (T)ジャンニ・ライモンディ

マルチェッロ (画家)           (Ba)ローランド・パネライ

コッリーネ (哲学者)           (B)イヴォ・ヴァンコ

ショナール(音楽家)          (Ba)ジャンニ・マッフェオ

ムゼッタ(マルチェッロの恋人、ミミの友達)(S)アドリアーナ・マルティーノ

 

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

演出:フランコ・ゼッフィレッリ

演奏:ミラノ・スカラ座歌劇場 管弦楽団・合唱団

全演奏時間:105分

収録:1965年

 

鑑賞して

    最初から最後までプッチーニのありきたりな表現だが素晴らしい愛の曲を、まだ若かった かのカラヤンが指揮しているのを聞くことができて最高。

    ヒロインのミミ役 ミレッラ・フレーニのソプラノ、ミミと恋に落ちるロドルフォ役 ジャンニ・ライモンディのテノールの素晴らしさが耳に残っている。ピアニッシモからフォルテッシモまでの幅広いダイナミックレンジを感情豊かに歌い上げる表現力と声量に圧倒される。このようなオペラ歌手は稀有な存在ではないか?

    イタリア語はオペラに相応しい言葉、このようなラブストーリーには相応しい言葉でないかと思った。(意味はまるっきり分からないが、シチュエーションに相応しい表現ができる言語?)

    男性も女性も日本人にはむずかしい愛の表現をさりげなく演じる、少しも無理がなく自然な振る舞いとセリフ。口ひげを蓄えた男が様になるシーン。息をつかせず進行して行くラブストーリー。

    ヒロイン ミミが結核でなくなる前に、恋人となったロドルフォに対しての言葉がわたしには印象的だった。すなわち「わたしはあなたを 海のように深く、大きく愛している」という表現。(一度、耳元でご婦人から聞いてみたいものだ。)

    このオペラは最初から最後までドタバタはなく、しかし鑑賞している人はしわぶきひとつせず、愛の行方、心の動きに感情移入して鑑賞していた。

    このオペラは自分もDVDで購入して手元におきたいと考えた。この鑑賞した作品そのものが欲しいという欲求が湧いてきた。

 

やはり世界中の人たちに愛されている作品は良い。

今から110年前に初演された作品だが、少しも色あせず今を生きるわたし達を楽しませてくれる古典的な作品は素晴らしい。

日本のご婦人方をとりこにした韓国のドラマ『冬のソナタ』をわたしは鑑賞したことがないので無責任なことはいえないが、110年の間、世界各国の人々を魅了してきたプッチーニの「ラ・ボエーム」は凄いと思う。

わたしは今回が2回目の鑑賞であったが、新鮮な気持ちで鑑賞することができ、前よりも強いインパクトを受けた。名作のなせる業。