2006年11月05日

花炭を創る

花炭1黒川青少年野外活動センターで『花炭を創ろう』という講義がありました。恥ずかしながら『花炭』というものを理解していなかった自分は、庭先や道路縁に咲いている草花をどのようにして炭にするのか興味津々でした。

(写真:松ぼっくりと栗のイガの炭)

 


花炭』とは、森や林で採れるものや 木の葉、果物などをその形状を保ったまま炭化させて創る炭の一種です。素材をそのままの形で炭化させることが出来ます。

 

(炭焼き道具)

    茶筒、焼き海苔の缶、クッキーやおかきの缶などで蓋があるもの。(この中に素材を入れる)

    針金(缶の蓋が飛ばないようにしばる為)

    かまどまたはコンロ(アウトドア用コンロ、七輪でもOK)

 

材料    (炭の材料)

    ○    森や林にあるもの(松ぼっくり、どんぐり、栗のイガ、ヒョウタン、もみじ葉楓、鈴懸の実、木の葉(照葉樹の肉厚の葉が良い)等)

    ○     野菜(れんこん、鷹のつめ、落花生、とうもろこし、かぼちゃ、ハスの実、バナナ等)

 

(炭の作り方)

1. 材料を缶に詰める(隙間なく詰め込むのがコツ。あまりぎゅうぎゅう煮詰めると焼き上がりにくっついたり、形が崩れるので注意。モミや杉、檜の葉を間に入れると緩衝材の役をする。

 

2.炭材を詰めた缶の蓋をして、水蒸気や熱で蓋が飛ばされないようにしっかりと針金で十文字にしばる。

 

 .初めは弱い火でゆっくりと熱する。そのうち材料の持つ水分が水蒸気として缶の隙間などから出てくる。そして勢いよく煙が出始める。この燃焼ガスは刺激臭がするので注意する。材料、水分の状態によって差はありますが、40−60分くらいで煙の色が白から青みがかった色に変わる。これは材料の炭化が始まったことを意味する。

火にかける

 

 

 

 

 

 

 

4.煙に火を近づけると、煙に火がつくので注意。もし火がついても慌てずに炉からおろして火を消し、また炉に戻す。煙の出が少なくなったら、火をとめて缶が冷えるまで待つ。

 

5.缶が冷えたら、蓋をあけて材料を取り出す。手袋などをして取り出すと壊れるので、割り箸などで丁寧に取り出す。材料がくっついていることがあるので、慎重にとりだす。  花炭の完成!!  完成後の花炭は、最初に詰め込んだときの5分の3ぐらいの体積になっていて、従量も軽くなっている。

玉手箱を開ける

 

 

 

  (写真をクリックして、拡大して見て下さい。)

 

 

 

完成品1完成品3

 

 

 

 

 

 

 

(炭の効用)

炭は燃料としての需要はほとんどなく、除湿、防湿、防臭、水の浄化などの役割が多い。

花炭は遊び感覚で作れ、原形をとどめた形の面白さからインテリアとして注目されています。玄関の靴箱近くの消臭、部屋の消臭には、スマートでしょう。

 

<講義・実習に参加して>

先ず身近な素材が、そのままの形で炭化した炭になることの驚き。栗のトゲもそのままの形で炭になる驚き。そして材料は、クッキーなどの缶を使う簡便さ。

材料の入っている缶を火にかけて炭化作業を行っている時の、完成後の作品に対する思い、上手く焼けているかな、燃え尽きていないかななどと心配しながら完成を待つときの気持ち。完成していざ缶を開けてみて、中から真っ黒になった素材が元の形を残して現れた時の感動!

 

生れて初めての経験でしたが、この花炭はキャンプに行ったときに、食事の準備をする傍らで、現地の森の素材を使って作るのも楽しいと考える。

畑での農作業に疲れたら、山の薪を集めて野菜を素材に、花炭を作るもよし。材料が適しているか否かは、やってみれば直ぐ結論が出ることだ。

 

汗臭い、口臭がする、部屋に臭いがこもっていると常日頃いわれている初老のおじいさんとしては、直径15−20cmくらいのかぼちゃをドカーンと花炭にして飾り棚においてみようかな! 明日は消臭効果を期待してかぼちゃの花炭つくりに挑戦してみよう!

 

ある資料に依れば、花炭は五百年以上の昔から、茶の湯の世界や武将などの茶室などで菊炭と共に使用され、飾り物としても愛でられ、優雅で高尚なものとして扱われていたそうです。

 

先生このような花炭の技法をわたし達に披瀝していただいたのは、先に『草木染め』をご指導いただいた 森林インストラクター 森友倶楽部(シンユウクラブ)の四反田 有弘(シタンダアリヒロ)先生です。

先生の資料を基に、当ブログでの公開についても快く了解を戴いています。

先生、ありがとうございます。

四反田先生の連絡先は、ari_stnd@yahoo.co.jp まで、E-mailでどうぞ!


Posted by tomato1111 at 00:05│忙中閑