むかしむかしのこどものころの、青大将にかかわる夏の怖い思い出があります。
なかなか信じてもらえないかもしれませんが、私が小学生の頃に経験した事実です。今からおよそ50年以上前の話です。
むかしむかしのこどものころの、青大将にかかわる夏の怖い思い出があります。
なかなか信じてもらえないかもしれませんが、私が小学生の頃に経験した事実です。今からおよそ50年以上前の話です。
当時わたしは 昔からの藁葺き屋根の農家に住んでいました。
雨戸をあけ、縁側の障子を開け放つと、涼しい風は座敷を通り抜け、裏の座敷から外に自然に抜けていきます。
家のあった場所も、はるひ野一丁目にある「宮添みのり公園」があるところです。
そこは高台であり、南向きに開けた斜面ですので、風は良く抜けて夏はとても涼しい所でした。
小学生の夏休み、いつものように昼食の後、座敷で昼寝をしていました。
すると、頭の上で『バサッ』という大きな音が聞こえ眼を覚ましました。
何が起きたのだろうと、眠い眼をこすりながら首を右に向けて、腰が抜けるほどびっくりし動くことができませんでした。寝ていたので畳に頭がついており、そこで首を横に向けたと言うことは、畳の高さで見ていることになります。
そこにいたのは青く光る、大きな青大将(あおだいしょう、蛇)が、鎌首をもたげて舌を出しながらこちらを見ているではありませんか!
よく見ると青大将の腹の部分が直径7cmくらいも膨らんで見えます。
わたしの家でも昔は養蚕を行っていたので、座敷の2階はお蚕さんの飼育場でした。
あまり記憶が定かではありませんが、天井の板に隙間があちこちにあったように覚えています。
どこの家にも家を守る青大将が住み着いているという話は、親から聞いていました。そのため青大将を見つけても特に追い払うということはしなかったようです。
それよりも、家に住み着いた青大将は、家にいる鼠(ねずみ)を食べてくれると歓迎していました。
わたしが座敷で昼寝をしていたときに、頭のそばに落ちてきた青大将はお腹の中に多分捕獲した鼠が入っていたのです。何故、天井から落ちてきたのかはわかりませんが、今思うに腹の中にいる鼠に止めを刺すためにショックを与えたのかなと考えています。
幼い小学生が気持ちよく風の抜ける座敷で昼寝をしている枕元に、1m以上もある蛇・青大将が落ちてきて、同じ目線で顔を見合わせたら気持ちのよいものではありません。
今でも思い出すと、ゾッとします。
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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