------------------ミソハギ科の多年草------------------
重要な神事などの前、罪や穢(けが)れがある時、厄災を逃れるため……。
人々は、身を清める儀式を行いました。
それを、「祓(はら)え」といいます。
その中でも、川や海の水につかって行うものを、「禊(みそぎ)」といったのだそうです。
語源も、「身濯(みそそぎ)」が変化したものではないかといわれています。
さて、ちょうどお盆の時期に、茎をすっと伸ばし、たくさんの紅色の花をつける『禊萩』。
この花を切って、水で濡らし、雫(しずく)をふりかけて、精霊のお供え物を清めたのだそうです。
ここから、『禊萩(みそぎはぎ)』と呼ばれるようになりました。 やがて、変化して、「みそはぎ」になったのだそうです。
墓にも、「盆花(ぼんばな)」「精霊花(しょうりょうばな)」水掛草(みずかけぐさ)」……。
最近では、お役御免になることが多くなって、のんびりと咲いているのでしょうね。
現代の「禊」は、休暇をゆっくり過ごして、命の洗濯をすることでしょうか。
身も心も、洗われたような気持ちになりたいものですね。
(出典:「山下景子氏のメルマガ」)
(写真:わたしの畑で咲くみそはぎ)
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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