2006年08月13日

『禊萩』(みそはぎ)

真夏の暑いさなかに、畑の隅でけなげにさわやかに咲く「『禊萩』(みそはぎ)」。『禊萩』(みそはぎ)を小さく束ね水で濡らし、田舎のお盆さまを飾る盆棚の水の子に雫(しずく)をかけてお供え物を清める時に欠かせないもの。 その『禊萩』(みそはぎ)とは!


   ------------------ミソハギ科の多年草------------------

 

ミソハギ550

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重要な神事などの前、罪や穢(けが)れがある時、厄災を逃れるため……。 

人々は、身を清める儀式を行いました。 

 

それを、「祓(はら)え」といいます。

その中でも、川や海の水につかって行うものを、「禊(みそぎ」といったのだそうです。 

 

語源も、「身濯(みそそぎ)が変化したものではないかといわれています。 

さて、ちょうどお盆の時期に、茎をすっと伸ばし、たくさんの紅色の花をつける『禊萩』。 

 

この花を切って、水で濡らし、雫(しずく)をふりかけて、精霊のお供え物を清めたのだそうです。 

 

ここから、『禊萩(みそぎはぎ)と呼ばれるようになりました。 やがて、変化して、「みそはぎ」になったのだそうです。 

墓にも、「盆花(ぼんばな)」「精霊花(しょうりょうばな)」水掛草(みずかけぐさ)」……。 

 

最近では、お役御免になることが多くなって、のんびりと咲いているのでしょうね。 

現代の「」は、休暇をゆっくり過ごして、命の洗濯をすることでしょうか。 

身も心も、洗われたような気持ちになりたいものですね。

  

            (出典:「山下景子氏のメルマガ」)

            (写真:わたしの畑で咲くみそはぎ)