2006年07月28日

児童虐待を見逃さない!

最近 秋田県で悲惨な事件・母親が実の娘を虐待し、遂には殺人に発展したという不幸な事件がありました。このような事例をわたし達の街から出さないためにも、大人のわたし達が常日頃からこどもへの関心を持ち、何か変だと感じることがあったら、タイミングを外さず専門家に相談・報告して大きくなる前に 芽の段階で摘み取りましょう!


児童虐待とは

親または親に代わる保護者によって、身体的、心理的、性的な危害を加えられたり、適切な保護をされないことを指します。これは児童の心や体に傷をつけ、健全な成長、発達を損ない、最悪の場合には死に到ります。すなわち「おとながこどもに対して加える不当な扱いのすべて」がこどもへの虐待です。

 

虐待の種類

身体的虐待・・こどもの身体に外傷が生じ、または生じる恐れのある暴行を加えること

    外傷・・・打撲、あざ(内出血)、骨折、頭部および腹部外傷、たばこによる火傷

    生命に危険のある暴力・・・殴る、蹴る、投げ落とす、熱湯をかける、布団蒸しにする、逆さづりにする、窒息させる、異物を飲ます、冬戸外に締め出す、一室に監禁する、乳幼児に対して、ミルクを与えない、激しく揺さぶる等

 

保護の怠慢・拒否・・こどもの心身の正常な発達を妨げるような著しい減食または長時間の放置、そのた保護者としての監護を著しく怠ること

    こどもへの健康・安全への配慮を怠っている

    家に閉じ込め、学校に行かせない

    重大な病気になっても病院に連れて行かない

    乳幼児を家または車内に放置する

    衣食住などが極端に不適切で、健康を損なうほどの無関心・怠慢

 

性的虐待・・こどもにわいせつな行為をすることまたは児童をしてわいせつな行為をさせること

 

心理的虐待・・こどもの心に傷が残るほどの乱暴な言葉をあびせること

    ことばによる脅迫、こどもを無視したり、拒否的な行動を取ること

    こどもの自尊心を傷つけるような言動

    兄弟間で著しい差別的な扱い

    子供の前でDVをおこなうこと

 

増加するこどもへの虐待とその背景

はるひ野・黒川は、都心のベッドタウンとして交通に恵まれているため、人口流入率も高く、人口が著しく増えつつあります。核家族化と少子化が進み、地域ぐるみでの子育て環境を作りにくくしています。

 

地域での早期発見、周囲のSOSに耳を傾けて下さい。

虐待を受けているこどもに対しては、早急に対応する必要があります。特に乳幼児については、死を招いたりすることもあります。地域全体で早めに対応することがこどものすこやかな心身の成長を守ることになります。

 

おかしいな、と思ったら

むずかしく考え込まずに児童相談所に連絡して下さい。

こどもへの虐待は緊急に保護を要する場合が少なくありません。児童問題の専門家である児童相談所に一刻も早く連絡し、方針を委ねて下さい。

 

近くに虐待を受けているこどもがいたら

悩まずに気軽に児童相談所に相談して下さい。

勇気ある一報が、こどもを助ける大きな力になります。

連絡をいただいた方のプライバシーは、固く守られます。

 

児童相談所

受付時間:月―金 午前8:30−午後5:00

川崎市中央児童相談所 電話044−877−8111

川崎市高津区末長276−5

(こども(0−18歳)の問題について、相談を受け、一緒に問題解決に努めます。子ども自身からの相談も受けます。)

 

児童相談所閉庁時のこども虐待に関する相談は

受付時間:月―金 午後5:00−翌午前:30

     土・日・祝日・年末年始の終日

川崎市児童虐待防止センター 電話044−738−0950

 

(参考:民生委員児童委員 配布資料)