2006年06月29日

夏きのこに親しむ

梅雨の時期。湿度が高く気温も高いので、雑木林の中にはきのこがたくさん生えている。

西武遊園地、多摩湖畔にある自然公園で、夏きのこを探した。


きのこ判定会6月27日(火)森林インストラクターで西武・狭山丘陵パートナーズレンジャーの蜂須賀公之先生の指導により、多摩湖畔で仲間たち20人で夏きのこを探しその鑑定会を行った。

わずか1時間の探索にもかかわらず、51種類のきのこが収集された。

 

 

きのこには一般的に言われている食用・毒の判別は例外が多いので気をつけるようにと指導を受けた。

キヌハダタケ毒オキナクサハツ毒 

真っ黒なきのこが食べられたり、赤いきのこは食べられるがただひたすら辛くて食用であったり。また裂けるきのこは食用であるという一般的な判定には、例外がある由。

 

 

判定法を身につけるのは ただひたすら きのこに多くあたり、見る目と経験をつむしか方法がない。

 

カレバキツネタケ食アマタケ食あれもこれもと図鑑で調べて食べられるかどうか判定して口にするのは、あまりにも危険。

わたし達が親から教えられた食用きのこであるということが確信できるものだけを口にするのが安全。目の前に美味しそうな きのこがあっても、親が食べていたきのこであるという確信が持てるものに限定すればよい。それ以外は目で食べればよい。

 

アワタケ食ヒビワレシロハツ食毒と食用の区別は、人が食べて危険であったという情報を専門家が丹念に全国の医療機関等から集めて、それを詳細に分析した結果の集大成であるとのこと。したがって今でもきのこによっては安全であるという判定結果が覆って、危険というランクに移されるものがあり図鑑の改訂が行われているそうです。

 

 

 

冬虫夏草珍しい冬虫夏草(とうちゅうかそう)が見つかった。アオオサムシが母体。

 

冬虫夏草とは、昆虫などから生ずるきのこ養分を昆虫などから得て寄生生活をし、とりついた昆虫などの体内で、菌糸の固まりである菌核をかたちづくり、やがて虫の体を突き破って、きのこ出てくる。

 

コレステロール抑制、動脈硬化防止、血圧降下作用、精力増強、抗酸化作用、ウイルスを抑える等の薬効がある超高貴な漢方薬の材料。

 

死んだ虫に生えるのではなく、生きている虫に狙いをつけて、虫を殺してそこに根を下ろす恐ろしいきのこ。あなどり難い。

 

生きている自分をひそかに狙っている冬虫夏草がいないことを願いたい。(それにしても写真を見て、百姓の手にしては自分の指の美しさに惚れ惚れした?)