2006年05月29日

満天星(どうだんつつじ)

空から降ってきた花

夜空いっぱいの星を満天の星といいますが、植物の満天星というと、つつじの一種 どうだんつつじのことです。


なぜ「どうだん」と呼ばれるかというと、枝ぶりが、昔、家庭で使っていた「灯台」と呼ばれる灯明台(とうみょうだい)に似ているところから。「とうだい」⇒「どうだん」に変化したということです。

 

ドウダンつつじまた、中国語でつつじをさす Du juanの音が「ドウダン」に似ているからという説もあります。

 

中国の太上老君(たいじょうろうくん)(老子)が誤って天から霊水をこぼし、この木にかかって、壷状に固まり、満天の星のようにいたという伝説の木です。

 

鈴蘭(すずらん)のような白い花がいっぱい咲いて、まさに空から降ってきた小さな星。太陽の光にさえ、きらきら輝いて、本当に天からの贈り物のようです。

 

(引用:「美人の日本語」 山下 景子著 幻冬舎)

(引用の許可取得済)

 

写真のどうだんつつじは、わたしの畑に咲いているのを、今年の4月18日に撮影したものです。