2006年07月05日

恋忘れ草(こいわすれぐさ)

つらい恋をした時は・・・

萱草(かんぞう)の異称です。

初夏から夏にかけて咲く、百合のような美しい花で、昔から、つらい恋を忘れさせてくれる花として、和歌に詠まれてきました。


恋忘れ草漢方薬で使われる甘草と同じ音ですが、甘草はマメ科、萱草はユリ科の植物です。

 

忘れ草 我が下紐(したひも)に つけたれど 醜(しこ)の醜草(しこくさ) 言(こと)にしありけり』(「万葉集」大伴家持)

 

 

(忘れ草を下着の紐につけたけど、ひどい草だ。ぜんぜん違うじゃないか)

 

醜(しこ)の醜草(しこくさ)とは、よほど腹に据えかねたのでしょう。つらい恋を忘れさせる効き目はなかったようです。

 

恋忘れ貝というのもあります。

昔は、恋を忘れたい人が多かったのでしょうね。

 

(引用:「美人の日本語」 山下 景子著 幻冬舎)(引用許可取得)

〔写真:季節の花300