2006年06月13日

早乙女(さおとめ)

可憐な花

昔は、田植えをする若い娘をさしてこう呼びました。今は、若くなくても早乙女と呼ばれます。


 「さ」は接頭語ですから、普通に乙女という意味でも使われます。

 

ところで、早乙女の菅笠(すげがさ)に似ているところから、早乙女花(さおとめばな)と呼ばれる花があります。

 

屁糞蔓万葉の時代は屁糞蔓(へくそかずら)と呼ばれていたとか。葉や茎を傷つけると、悪臭がするので、こんな名前になったのだそうです。

 

さうけふに 延(は)ひおほとれる 屎蔓(くそかずら) 絶ゆることなく 宮仕へせむ』(「万葉集」高宮王(たかみやのおおきみ)

 

 

宮中の存続を願う歌に堂々とこの名を詠むなんて、万葉人のおおらかさに脱帽です。

 

(引用:「美人の日本語」 山下 景子著 幻冬舎)

(引用の許可取得済)

 

ヘクソカズラ(屁糞葛)  アカネ科 

 学名:Paederia scandensx

 別名:ヤイトバナ(灸花),サオトメバナ(早乙女花) 

花期:夏 実期:秋

 (写真:群馬大学のHP