わたし達の生活に欠かせない水道水。この水はどこから来ているのでしょうか?
わたし達の生活に欠かせない水道水。この水はどこから来ているのでしょうか?
黒川には相模湖・津久井湖からの水を供給している
この水は発電した後長沢浄水場へ運ばれて浄化され飲料水となり、また黒川地区に戻ってきて飲料水となっていると考えているかもしれませんがそうではありません。長沢浄水場は川崎の主力浄水場として川崎の南部・中部・北部の一部地区に供給されており、わたし達の
丹沢湖に端を発する酒匂川の水を神奈川県内広域水道企業団の飯泉取水堰で取水した水と、宮ヶ瀬湖と津久井湖に端を発する相模川の水を相模大堰で取水した水が合流し、更に相模湖・津久井湖の水がそれらに合流して、「潮見台浄水場」に運ばれます。
潮見台浄水場:配水地容量 27,840㎥、
浄水能力 200,000㎥/日、
昭和45年完成、川崎市
「潮見台浄水場」で飲料水になった水は、はるばる6.8kmの旅をして黒川の鷹ノ巣の上の方にあり
黒川高圧配水地:有効容量 約2,000㎥、
高度150m、昭和60年完成、
川崎市麻生区黒川1643番地
黒川配水所:有効容量 約10,800㎥
高度110m、昭和52年完成、
川崎市麻生区黒川313番地
わたし達の街、はるひ野・黒川・南黒川の飲料水はすべて、潮見台浄水場から供給される水です。皆さんの住んでいる家の高度により、「黒川配水所」か「黒川高圧配水地」のいずれかから供給されています。高い場所であれば当然、「黒川高圧配水地」からの水ということになります。
高度のある「黒川配水所」「黒川高圧配水地」にポンプアップされた潮見台浄水場からの浄水は、高さのエネルギーを与えられて、黒川地区のみならず栗木・片平・新百合ヶ丘のほうまで広く供給されています。
黒川・はるひ野地区の飲料水のルーツは前述のように、丹沢湖からの酒匂川、宮ヶ瀬湖・相模湖・津久井湖からの相模川の水であり、それらがブレンドされているのです。そして「潮見台浄水場」で浄水にされたものでした。長沢浄水場の水ではありません。
どこかの街・どこかの都市では、川の上流で下水が浄化されて河川に流され、その下流の町ではその水を浄化して飲料水にしている所が多くあります。水のリサイクルといえますが、仕組みを考えると素直に口にするには抵抗があります。
川崎市では多摩川から取水をしていますが、これは工業用水として使われていて飲料水ではありません。
それに比べて神奈川県や川崎市では、昔の人たちが飲料水の重要性に鑑みて、早い時期に相模湖・津久井湖・宮ヶ瀬湖・丹沢湖を計画的に造り、そしてそこからのずい道を作ってきたのには敬服します。富士山麓の忍野八海を源とする相模湖・津久井湖、丹沢山を源とする宮ヶ瀬湖・丹沢湖の汚れのない綺麗な水が飲めるわたし達は、幸せです。
(参考:川崎市水道局
http://www.city.kawasaki.jp/80/80syomu/home/index.htm)
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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