2006年03月21日

坐禅会 西光寺(川崎・黒川)

 西光寺

 

曹洞宗 西光寺(川崎・黒川)の本堂で、原則として第三土曜日の夕方、坐禅会が開かれています。


坐禅会看板本堂に集まったものは靴下を脱ぎ、時計を外してゆったりした服装で形を整え、西光寺の住職の指導の下で、先ず般若心経をあげたあと、本堂のお釈迦様に手を合わせて感謝いたします。

 

 

 

そして坐布(ざぶ:尻の下に敷く丸い座布団のようなもの)を坐骨の下において足を組みひたすらに坐禅を行います。時間はお線香一本が燃え尽きる時間のおよそ30分間。休憩を挟んでさらに30分間の坐禅を行います。

 

座禅会鐘坐禅の目的は、坐禅をすることです。

仏の姿を真似る、坐禅をすることが目的で、心を落ち着けたいとか、雑念を取り除きたいとか、悟りの境地を経験したいとか そのような目的は一切持たず、ただひたすら坐っているだけです。

これは、曹洞宗の開祖 道元の説く「只管打坐しかんたざ:ただひたすらに坐することが仏法の実践であるという教え)によるものです。

坐っていて考えない、浮かんだ考えを追わない、坐っていることも意識しないでただひたすら坐ります。

 

座禅会ケイサク身、息、心を一体にして坐禅になるのです。身、息、心が安定し調和が取れた状態がポイントです。正しい姿勢、呼吸法、心のあり方が一体になってはじめて座ったことになります

 

10人近い参禅者が本堂で坐禅を行いますが、静まり返っていて、本堂の中はまるで誰もいないのと同じです。誰一人として声を出さず、不必要な体の動きが無く、頭も動かず、シーンと静まり返っています。

 

座禅中夏の暑い日、お寺の外ではヒグラシゼミの声が聞こえます。冬の寒い日、道路を行く車の音が聞こえます。暖房も冷房も無い西光寺の本堂で、参禅者はただひたすら座っています。

坐禅中に眠くなったり、雑念がわいて座禅に集中できないときは、住職に警策(こん棒のような板)で、肩を打ってもらいます。合掌し低頭して打ってもらい、受けた後も合掌低頭して坐禅に戻ります。

 

半年に一度は、坐禅の後 本格的な精進料理を曹洞宗の流儀に則っていただく機会があります。日常生活では経験できない楽しみな時間です。

 

わたしも西光寺のご住職のご指導により、座禅を始めて5年以上たちますが、坐禅はわたしの生活の一部になっていて、本堂で過ごす坐禅の時間はわたしの人生の中で重要な位置を占めています。

 

わたし達と曹洞宗の坐禅を行いたいと考えられる方は、ご遠慮なく西光寺のご住職に面会を求めてご相談ください。やさしく皆様のご参加をお待ちしています。

 

「生死事大 無常迅速 光陰可惜 時不待人」

(生死は逃れられない すべてはすぐにうつろう 一瞬を惜しんで行にはげめ 時は人を待ってはくれない)

 

参考古刹 西光寺(川崎・黒川)について

 

(備考:精進料理の原則とは、・・日経新聞3月26日朝刊・・

   「五味五色五法」

     五味とは、「甘い」「辛い」「苦い」「酸っぱい」「塩辛い」

     五色とは、「赤」「白」「黄」「緑」「黒」

     五法とは、「生のまま」「焼く」「煮る」「揚げる」「蒸す」