2006年03月29日

花信風(かしんふう)

花を咲かせる風

 

今では、春から初夏にかけて花を咲くことを知らせてくれる風のことをいいますが、もとは、中国の『二十四番花信風』(にじゅうしばんかしんのかぜ)です。二十四節気(にじゅうしせっき)中の 小寒から穀雨までの八節気を二十四候に分け、それぞれの候ごとに、花を咲かせる風が吹くとされていました。


 ラッパ水仙

小寒初候は梅、中候は山茶(椿)、小寒末候は水仙。

大寒は瑞香(沈丁花:じんちょうげ)、蘭、山礬(さんばん:そめしば)。

立春は迎春(黄梅)、桜桃(ゆすらうめ)、望春(こぶし)

 

 

 

ゆすらうめ雨水は菜(菜の花)、杏(あんず)、李(すもも)。

啓蟄は桃、棣堂(やまぶき)、薔薇(ばら)。

春分は海棠(かいどう)、梨、木蓮(もくれん)。

  

   (左写真はゆすらうめ)

 

 

 

栴檀清明は桐、麦、柳。

穀雨は、牡丹、茶靡(どび:ときんいばら)、楝(おうち)栴檀(せんだん)。

 

 

  (左写真は栴檀の花)

 

 

風が吹けば、きっとどこかで花がさいているのですね。

それは、あなたの心に花を咲かせる風かもしれません。

 

     (出典:「美人の日本語」 山下景子著 幻冬舎)

     (山下氏より転載許可受諾済)

 

わたしの心に花を咲かせる風の働きをするものは、言葉です。

思いやりのある優しい言葉は、わたしの心に花を咲かせます。

 

それにしても わたしの知らない花がなんと多いことか!

山礬(さんばん:そめしば)、茶靡(どび:ときんいばら)、楝(おうち)栴檀(せんだん)等々。

 

こぶしを「望春』という漢字で表すというのは、とても美しいと私は思います。