消さない情熱
炭を燃やして、暖をとっていました。
そして、夜になっても炭を消さずに、灰の中に埋めておきました。
それが埋み火(うずみび)、または埋け火(いけび)、埋け炭(いけずみ)といいます。
灰の下で、しずかなあたたかさを保ってくれる埋み火は、冷え冷えとした空気を、ほんのりと和らげてくれる役目をしたそうです。
あなたの心の中の熱い思い。
燃やしつづけられないこともあるでしょう。
あきらめたり、どうしても続けられない事情ができたり・・・・・。
でも、そんな時、すっかり消してしまわなくてもいいのではないでしょうか。
埋み火のように、そっと灰をかぶせておく。
そうすれば、心はほんのりと暖かいのです。
そして、いつかきっと、赤く燃えさかる日も来ると思うのです。
(出典:「美人の日本語」 山下景子著 (株)幻冬舎)
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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