2005年11月16日

麻生区でカントウ象の化石発見!

今日は私たちが生活しているこのはるひ野・若葉台・黒川の大地の上を、氷河時代には象が恋人ならぬ気の合う仲間の像を求めて、また餌を求めて闊歩していたというお話です。


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今を去ること78年前の昭和2年(1927年)麻生区万福寺の才沢さんの家の裏山で、カントウ象の臼歯の化石が発見されました。

 

パラステゴドン象化石正式には パラステゴドン象化石

Parastegodon kuantoensis (カントウ象)と呼ば

れ、発見された臼歯の化石は「わらじの化石」と言われる位大きく、約25x12cmです。

川崎から発見された最初の象の化石でした。

 

http://www.city.kawasaki.jp/88/88bunka/home/top/stop/zukan/z0903.htm

 

 

地層は川崎の大地、多摩丘陵の土台となっている上総層群の柿生泥岩層といわれるところで、今からおよそ130万年の昔であったということが地層から証明されました。

 

象標本

 

 

カントウ象は、氷河時代の終わりごろまで日本に生息していました。よく知っているマンモスやナウマン象は、ずっと後になります。

 

 

 

 

 

青少年科学館概観

 

現在 向ヶ丘遊園駅近くにある「川崎市青少年科学館」には、カントウ像の骨格標本が展示されています。

川崎市青少年科学館「市民とあゆむ自然博物館」  http://www.nature-kawasaki.jp/ )

 

 

130万年前の多摩丘陵はまだ影も形も無く、海と陸が入り組んでいたようです。この辺りはある時代には海となり、また別の時期には陸だったりと変化していました。

 

黒川方面ではこの時代には、海−陸−海と言う現象が繰り返されていました。

 

(出典:「わがまち麻生の歴史 三十三話」 高橋嘉彦著

     川崎市教育委員会 指定文化財紹介 資料 )

 

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どうでしたか! 意外な事柄に、驚かれたことでしょう。

 

これからもわたしたちの街 はるひ野・若葉台・黒川の歴史を紐解いて、太古のロマンの世界にご一緒に入って行きましょう!